for sustainability 私たちの取り組み

森づくりとエネルギーづくり。
持続可能な社会の実現のために。

国産材の価格低迷が
もたらす悪循環

国土の約7割を森林が占める世界有数の森林大国、日本。戦後から高度経済成長期にかけて植林された人工林は豊富な森林資源をもたらすまでに成長しました。

間伐をはじめとする森林整備が進まない根本的な理由として、国産材の価格の低迷があります。現在、我が国の木材自給は36%(2018年)、以前にくらべて少しだけ上昇しましたが、林業従事者は減少の一途をたどっています。

また、林業以外に目立った産業のない山村地も域では、林業の衰退とともに、地域の活力低下を招き、更なる林業離れ、森林荒廃という悪循環に陥っています。

左上段:手入れされず放置された森林 左下段:切り出された国産材 右:自社間伐作業

未利用木材の需要増大へ。
地産地消型の循環システム

構築を目指す。

間伐材や枝葉など、採算性や需要の低い林材は山林から搬出されずに放置され、未利用木材となっています。この未利用木材は年間約2000万㎥も発生、弊社はその有効活用法として、未利用木材を燃料としたバイオマス発電に着目。従来はコスト面から建築廃材中心でしたが、2012年7月に開始された「再生可能エネルギー固定価格買取制度」をはじめとする、国の補助事業に後押しされ、一貫して木質バイオマス発電の普及に努めてきました。2022年にはFIP制度がスタートし、バイオマス発電の更なる飛躍が期待されると同時に、森と林業の再生を担う事業としての期待も高まります。弊社は、地域の森林資源によって生まれた利益を地域に還元すべく、地産地消型の循環システムの構築を目指しています。

西風新都バイオマス発電所(太平電業株式会社)に併設された 飯森木材グループ会社(西風木材株式会社)

環境と経済の好循環を実現